大工が自然素材を活かした家

㈲安田工房 大工ブログ

 

自然素材を使った家をつくる会社はたくさんあります。

家をつくるのにいろいろな人達が関わってきますが一番重要なのは、当然作る人=大工さん。


その大工さんがどのようにつくるか。

いろいろ項目をあげるとキリがないので、今回は材料の選別について。

その中でも床板。

 

無垢の杉の節有の厚み15㎜・幅105㎜・長さ4mの床板を張るとします。


床板を張る面積が30坪として、1坪=8枚ごとに梱包されているので30坪なら30束、計30束×8枚=240枚が現場に搬入されます。

 

節有の床板が240枚あると節もなく木目も色も鮮やかな床板から木目が荒々しく色も濁っているものまでいろいろ混ざっています。

全て節がなくきれいな床板もしくは全て節有の床板や広葉樹のような均一の木目ならいいのですが。

様々な色や木目が混在しているので、この240枚全て目を通して床板一枚づつ選別します

 

例えば順にAグレード・Bグレード・Cグレードなどに

Aグレードは、節がなく色も木目もいいもの。人目がよくつく玄関・廊下・リビングに

Bグレードは、節が少しあって木目や色がいいもの。リビング・トイレ・キッチンに

Cグレードは、節だらけ。寝室・洗面所などに。中でも色・木目が粗いのは物入れなどに

このように搬入されてきた中で選別して適所に張っていきます。材木屋さんも中身が確認出来ないので運も左右されますし、選別する人のセンスも問われますが。

床板だけでなく多種にわたってこのようなひと手間を加えると現場がきれいにまとまっていい家が出来上がるのです。

 

ということは家の出来具合は職人のひと手間で決まる。

 

もし梱包を空けた順にするとどうなるか。そのようなことやったことないからわかりません。

何も知らないお客さんはこういうものかと何も気が付かないかもしれませんね。

 

選別しながら床面積と床板のグレードと枚数をイメージしながらやる作業は面倒かもしれません。

でもそれによって満足いく仕事ができるので大事な作業です。

内部造作工事の中でも最初の方の床張り工事を納得のいく仕事をしておくと後の工事も納得のいくものになり、大工が丁寧な仕事をするとそのあとの仕上げ工事に関わる人もきれいに仕事をしてくれます。そうすると家全体がきれいにまとまるのです。


満足な作品を作るためにちょっとしたひと手間を惜しまず、我々もお客様も納得のいく家を提供します。

 

㈲安田工房