
㈲安田工房 大工ブログ
これから人口が減るとともに起きる問題が空き家の問題。
にも関わらずマンションは建ち続け中古住宅は売れ残る。
悪循環をあえて起こしているような。
先日の朝日新聞埼玉版に、埼玉県が18歳未満の子供が3人以上いる世帯が十分な住居スペースを確保できるよう中古住宅の取得などにかかる登記費用や住宅ローン手数料などにかかる経費をを最大50万円補助。
このほかリフォームの工事検査などにかかる費用最大5万円の補助。
という県の政策が。
ただし、床面積100平方メートル以上。
ということは30坪の家。
埼玉県内に住む借家住まいの子育て世帯の半数が66平方メートル以下の住宅に住居。賃貸アパートも半数が1LDK相当の間取りで暮らしているとのこと。
家が狭いことが子供を3人以上持てない理由の一つらしい。
これから中古住宅が余っていくから子育て世代に購入しやすくして中古住宅を活用してもらいたいのか、子供を増やしていくための策なのか。
しかし補助金の額が少ない。しかも子供3人以上。年収や条件にもよるが子供3人以上の子育て世代が購入できる中古住宅となると年数が経っていて間取りも合わないだろうからリフォームは必要となってくる。リフォームの必要ない物件が買えるならとっくに引っ越ししてる。
借家が狭いというのなら中古住宅より中古マンションか中古の団地を買うだろう。その方が子供3人以上の子育て世代が購入できる中古住宅よりもきれいだし安いしとりあえずリフォームなしで入居できる。
家が狭いから子供が増えない?子供を増やすために中古住宅の購入も促す?
私も子育て世代だが、子育ての費用が全く掛からないならもう一人欲しいとは思う。そう思っている親は多いだろう。
誰でも子供が産まれると将来の住宅の事も考えるようになる。
もし子育ての費用が掛からないのならその分を新築住宅の建築にまわせる。
もっと子育て世代にリフォームの補助金を出せば、中古住宅の購入し空き家問題の解決にもつながる。
全ての子育て費用を負担してくれとは言わないが、もう少し子育てに援助すると子供が増える事も考えられるし住宅購入者も増えていき空き家問題にも解決していくと思う。
一生に一度の大きな買い物のマイホーム。大きな買い物なのだから満足のいく家づくりもしくは家直しをして欲しい。理想の家を造ってくれる工務店は必ず現れ、希望の空間で生活すれば大事に住み続けるし簡単に手放すこともそうはない。衣食住の住がもたらす効果はいろいろあるのではないかな。
大工としてできること
子育ては自然素材の家で
子育て世代にも自然素材の家を建てられるプランや自然派リフォームが出来るようなプランを、自然派が特別なものから身近なものになるように考えていきたい。
今、小さな工務店だからできること。
本当の木の家を提供すること。